2014年1月10日金曜日

映画にしやがれ!2013年ベスト5


1位 わたしはロランス

2位 ペーパーボーイ 真夏の引力

3位 オン・ザ・ロード

4位 ジャッキー・コーガン

5位 悪の法則

次点 夏の終りヴァン・ゴッホ、LAギャングストーリー



2013年!
5、6年ぶりに映画を沢山みれた!これは本当に嬉しい!
子供が小さかったことなどもあって、だいぶ映画から遠ざかっていたが、2013年はベスト5が言いたくなるくらいに見ることができた。
そして驚くことに見た映画のほとんどがよかった。感動した!これは凄い!素晴らしい!と思う映画に沢山出会えた。
映画を作ってくれた方、見せてくれた方に感謝感謝です。

総評としては、2つ。

一つは、驚いたことに、これまで見たことないイカス映画に数多く出会えたことだ。
ベスト5は、今までの映画を乗り越え、新しい映画の表現に挑戦してくれた映画たちだ。

1位と2位の監督作品は共に初見。ペーパーボーイを見た時の衝撃は、映画館で受けた久々の衝撃だったが、ロランスがそれを越える衝撃を与えてくれて、本当に身震いした。
3位、オン・ザ・ロードは実際に若い時に見ると印象が違った映画になるだろう。

4位、ジャッキー・コーガンのアンドリュー・ドミニク監督の、ジェシー・ジェームズの暗殺もよかったが、そこで期待した映画とはまたガラリとスタイルの違う映画を見せつけてくれて嬉しい。何か起きそうで、起きそうで、結局起きない。。。そこまでの緊張感を楽しむ映画って、天の邪鬼の僕には受ける。これは見た時の面白さより、見た後の余韻の効果が高くて上位。

5位、悪の法則。説明を思いっきり削ぎ落とし、あるディテールだけに強烈な光を当てて、そこから大きなイメージを描こうとする全く新しいスタイルの映画で、これもよかった。これは今の時代じゃければ、何これ?という映画になるかもしれない。過去に沢山の傑作があって、その上にあえて新しい映画の描き方を築こうとしているその意気込みが嬉しい。流石、リドリー・スコット監督!新しい映画の境地に乾杯である。

夏の終り、久々に邦画で大好きな映画に出会えてよかったが、あまり評判がよくないようで残念。あえて説明せずに語る映画の美しさが僕は好きだ。いちいち全てを説明しようとするドラマのスタイルが、映画のキャパを狭めているような気がする。。。
ヴァン・ゴッホ、傑作だが、辛い映画でもあるので、何度も見れなそう。
LAギャングストーリー、ヤクザな警官が格好いいって、これは30年前なら傑作になったのでは?エンターテイメントとしても楽しめた一品でした。

総評のもう一つ。大好きな巨匠たちの映画を久々に見れたことに感謝!

なんといってもベルナルド・ベルトルッチ監督!孤独な天使たち。
身体を悪くされたこともあり、およそ10年ぶりの映画。ラストエンペラー以降、ずっと映画館で見て来たファンにとって、映画館で監督の新作が見れることは大きなイベントであり一つの儀式である!内容は大人になりかけた若者の話でまた驚いた。70過ぎて、しかも久々の映画なのに、若者の気持ちを描こうだなんて、やっぱりベルトルッチは凄い!

それからパオロ、ヴィットリオのタヴィアーニ兄弟監督。塀の中のジュリアス・シーザー。
こちらはベルトルッチの更に先輩、既に80歳を過ぎたイタリアの巨匠なのだが、これまたなんとパワフルな映画であったでしょう!高校生の時に深夜テレビで放映されたカオス・シチリア物語に憧れ、大人になってシチリア島に行って、映画が撮影されたラグーサという古いイタリアの町並みを歩いた時の感激が思い出される。

それからそれからレオス・カラックス監督。ホーリー・モーターズ。
ポーラXからは10年以上ぶり。これまた高校生の時、汚れた血に感化されて以来のファンだが、久々の期待を裏切らずにやってくれました。ポーラXにはうんげりしたけど。わけがわからないけど、突っ走る!とにかく突っ走る!人とは逆に突っ走る!その他人にはできない突っ走りでちゃんと映画を作ったカラックスは偉い。カラックスよ、また10年後に映画館で会おう!

おまけ、タランティーノ監督のジャンゴ 繋がれざる者。
映画は残酷すぎて気持ち悪くなったけど、人に好きと公言しずらい映画をあえて撮るタランティーノの生き様が好き。それから凄いピンチを作って、それを乗り越えていくシナリオにいつも唸らせられる。タランティーノ、彼はピンチ脱出のイリュージョニストだ!

いやーっつ、久々、まるで高校生に戻ったように映画で興奮してしまった一年でした。
では、また、2014年も、映画にしやがれ ───!

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